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スーパー6第3日結果速報(9/20)

※本記事は、弊団体代表ブログ「欧州野球狂の詩」からの転載です。

チェコ15-10ベルギー

 040 301 200 10
 501 100 35X 15

(勝)シュナイダー
(敗)ゴンティエール
(本)ヘイマ、P.チルースト、ムジーク、チェルヴィンカ(以上)、デウォルフ、デクィント、デラノイ(以上)

 ここまで2敗同士の両国の対戦。チェコドイツでプレーするヤン・トメック、ベルギーはベン・ヴァンヌッフェルを先発のマウンドに立てます。この試合は序盤から大荒れの様相に。1回裏、チェコは一死一、二塁からのペトル・チェフの先制適時打などで5点を先取しますが、その直後にベルギーも五番スティーブン・デラノイのソロと八番ティム・ヴェラグテルトの2点適時二塁打などで4点を取り返し、早速ノーガードの殴り合いが展開されます。そしてこの日、序盤に打線が活気づいていたのはむしろベルギーの方でした。4回に主砲デニス・デクィントの3ランで逆転に成功すると、6回にはヴェラグテルトが再び適時打を放ち貸し越し。8-7と1点リードで終盤を迎えます。

 しかし、チェコも負けてはいません。さらに2点を追加されて迎えた7回の裏、先頭のチェフが四球で出塁すると続く六番プレメク・チルーストが前日の3ランに続く2ランを放ち、1点差に。八番マルティン・チェルヴィンカも適時二塁打を放ち、ついに10-10の同点に追いつきます。さらに続く8回、先頭の二番マテイ・ヘイマが勝ち越しソロを放つと、さらにマルティン・ムジークとチェルヴィンカも本塁打を放ち一挙5点を勝ち越し。その裏のベルギーの攻撃を、遊撃からリリーフに上がった4番手マルティン・シュナイダーが三者凡退で抑え、計7本塁打が乱れ飛んだ乱打戦にけりを付けました。

 両軍合わせて計9投手がマウンドに上がったこの試合、チェコ先発のトメックは3回を被安打8の4失点と今一つな出来に。一方、ベルギー先発のヴァンヌッフェルも2回6失点と炎上してしまいました。最も活躍が光ったのはシュナイダーで、8回からの2イニングを4奪三振で無失点に抑える快投を披露。出塁を四球1つのみに抑え、被安打0に抑えたのは見事でした。チェコの二刀流右腕はこの試合に「一番・遊撃」で先発出場しており、野手としては5打数1安打1得点という成績を残しています。

スペイン9-1ドイツ

西 202 100 400 9
 001 000 000 1

(勝)アルバレス
(敗)ソルバック
(本)ジローム、モンティエル(以上西)

 スペインはダニエル・アルバレス、ドイツはマルクス・ソルバックの両投手を立てて臨んだこの試合。初回からスペインの打棒がさく裂します。先頭のルイス・ジロームがいきなり先頭打者弾を放つと、さらに一死三塁から四番ヘスス・ウスタリスの内野ゴロで三塁走者レオ・ロドリゲスが返り、もう1点を追加。この回2点を先行します。さらに、3回にも五番リチャード・モンティエルが2ランを放ちもう2点を追加。直後の守りで、ドイツの九番ナディア・リャティフィの内野ゴロの間に1点を返されるものの、序盤を4-1とリードして折り返します。

 4回にも1点を追加したスペインは7回、疲れの見え始めたソルバックに襲い掛かります。一死から三番アンヘル・ベルトレがこの日3本目の安打となる二塁打で出塁すると、続くウスタリスは四球で歩いて一死一、二塁。ここでモンティエルが中前適時打を放ちこの回1点目を挙げると、さらにブレイク・オチョアとダニエル・サンチェスの適時打、ジロームの押し出し死球もありこの回一挙4点。これがダメ押し点となり、最後まで8点のリードを守り切ってスペインが快勝しました。

 スペイン先発のアルバレスは6回を投げて6奪三振、1失点の好投。後を受けたホルヘ・バルボア、フェルナンド・バエズ、カルロス・シエラの3投手も1イニングずつを無失点リレーでつなぎました。一方、ドイツ先発のソルバックは7回途中まで粘るも14本の安打を浴びて9失点(自責点8)とスペイン打線の餌食に。113球を投じる熱投が裏目に出た格好になりました。初めて9イニングを戦いきったドイツですが、依然として投打ともに低調なのが気がかり。打線は3試合で1点ずつしか挙げられておらず、得点力不足が深刻になっています。

オランダ9x-8イタリア(延長10回)

 220 200 001 1 8
 022 001 002 2 9

(勝)ファンミル
(敗)バッサーニ
(本)コラベッロ()、スミス、サムス②、ループストック②(以上)

 長年にわたり欧州王座を争ってきた両雄同士の対戦。オランダは元マイナーリーガーのラーズ・ハイヤー、イタリアはオリックスでも主にリリーフとして活躍し日本でもおなじみのアレッサンドロ・マエストリを先発マウンドに立てます。しかし、この大勝負で序盤から両先発は派手に炎上する格好になりました。イタリアは初回、二死一塁から四番クリス・コラベッロの2ランで2点を先制。続く2回にも三番アレックス・リッディの2点適時打で2点を加え、この回限りでハイヤーを引きずり降ろします。一方のオランダも2回に六番シクナーフ・ループストック、3回には三番カート・スミスがそれぞれ2ランを放ち、序盤3イニングは4-4の同点で終えました。

 この後イタリアが4回に2点、オランダが6回に1点を加え、6-5とイタリア1点リードで迎えた9回表。イタリアは一死三塁から五番ジュセッペ・マツァンティが適時打を放ち、スコアは7-5と2点差になります。これで決まったかと思われたその裏、オランダは四番カリアン・サムスとループストックがソロを放ち、まさかの同点に。試合は今大会初の延長戦にもつれ込みました。無死一、二塁からのタイブレークが採用される今大会。先攻のイタリアは一番アンドリュー・マッジが適時打を放ち1点を勝ち越しますが、オランダはその裏の攻撃でドウェイン・ケンプとランドルフ・オドゥバーの一、二番コンビが連続適時打。大逆転サヨナラ勝ちで熱戦に終止符を打ちました。

 イタリア先発のマエストリは4回以降は1失点と粘ったものの、7回5失点(自責点5)という結果に。一方、5回まではハイヤー(3回途中4失点)とマイク・ボルセンブロークが計6失点と乱調だったオランダは、6回以降3番手トム・ストイフバーゲン、4番手ケビン・ケリー、5番手ロエク・ファンミルのリリーフ3投手が安定した投球を見せ、勝利をつかみ取っています。なお、この試合の勝利投手はファンミル、敗戦投手はイタリアの3番手アレックス・バッサーニとなりました。

ソース一覧
http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/07.htm
http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/08.htm
http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/08.htm

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スーパー6第1日結果速報(9/18)

※本記事は、弊団体代表ブログ「欧州野球狂の詩」からの転載です。

 昨日、オランダ・ホーフドループのETOボールパークを舞台に開幕した新設の国際大会「スーパー6」。2016年のヨーロッパ選手権で上位6位までに入った、欧州球界を代表する強豪国が頂点を競う戦いがいよいよスタートしました。それでは、早速第1日目の試合結果を見ていきましょう。

イタリア11-1ドイツ(7回コールド)

 000 010 0XX 1
 012 005 3XX 11

(勝)ルーゴ
(敗)ティーベン
(本)A.マッジ、ガルベッラ、リッディ、コラベッロ、ジレリ(以上)

 イタリアがルイス・ルーゴ、ドイツがダニエル・ティーベンという両先発を立てたこの試合。ルーゴは7月にロイヤルズとマイナー契約したばかり、ティーベンもマリナーズ傘下で2014年までプレーしていた経験を持つ、マイナー経験者同士の投げ合いとなります。試合が動いたのは2回裏。イタリアが先頭の四番クリス・コラベッロの右前打をきっかけに、無死二、三塁と先制のチャンスを作ると、六番アレッサンドロ・ヴァグリオの適時打で1点を先行。続く3回にも二死一、二塁からコラベッロが中前に2点適時打を放ち、序盤3イニングでイタリアが3-0と主導権を握ります。

 ドイツの反撃は5回。先頭のヴィンセント・アーレンスが二塁打で出塁し、続くマルセル・ヒメネスの投ゴロの間に三進して一死三塁に。ここで八番マイク・エームケが右翼に犠飛を放ち、何とか1点を返して2点差に詰め寄りました。しかし6回、ドイツにとっての悪夢のイニングがやってきます。先頭の八番レオナルド・ジレリが左中間に本塁打を放つと、さらに続く九番アルド・ヴィッティが内野安打で続きます。ここから一番アンドリュー・マッジ、二番ニコラ・ガルベッラ、三番アレックス・リッディがまさかの三者連続本塁打。この回四本塁打の猛攻で5点を奪い、ドイツの4番手アンドレ・ヒューズをKOします。

 最終回には二死一、二塁の場面で、中堅からリリーフのマウンドに上がったエームケからコラベッロが3ランを放ち、コールド勝ちでイタリアが試合をものにしました。イタリア先発のルーゴは6回を投げて77球、被安打3、4奪三振で1失点の好投。一方、ドイツ先発のティーベンは細かい継投でつなぐチームの戦略もあったとはいえ、2回持たずに降板。結果的にはヒューズ(2回4失点)と5番手ルーカス・ディックマン(1回2/3を3失点)が誤算となってしまいました。

スペイン13-1ベルギー(7回コールド)

 100 000 0XX 1
西 242 140 XXX 13

(勝)サクラメント
(敗)ヴァンデンブランデン
(本)ジローム、フランコ、ベルトレ(以上西)

 スペインはローウィン・サクラメント、ベルギーはケニー・ヴァンデンブランデンの両投手が先発。先行したのはベルギーでした。初回、先頭のベンジャミン・ゴーファックスが右中間に安打を放ち出塁すると、続くベンジャミン・ダイルの内野ゴロで送った形になり一死二塁。個々で三番トーマス・デウォルフが右翼線に適時打を放ち、元マイナーリーガーとしての貫禄を見せて1点を先制します。しかし、格上のスペインもこれで黙ってはいません。直後の攻撃で、これまた先頭のルイス・ジロームが先頭打者本塁打を放ちあっさり同点。さらに二死三塁から五番レオ・ロドリゲスが放った遊ゴロが送球エラーとなり、2-1と勝ち越しに成功しました。

 なおも止まらないスペイン打線、2回には九番ダニエル・マルティネスとジロームの適時打、さらに二番ヤンカルロ・フランコの2ランで4点を追加。3回にも四安打を集中して2点を挙げ、序盤3イニングで8-1と大差をつけます。結局6回を除く全イニングで得点を挙げ、ベルギー投手陣を完膚なきまでに叩きのめす格好に。そんな援護にも助けられて、先発サクラメントは6回を被安打6で1失点にまとめる好投。先発の役割をしっかりと果たしました。一方、ベルギー先発のヴァンデンブランデンはスペイン打線につかまり、2回1/3を投げて8失点(自責点7)と期待に応えることはできませんでした。

オランダ7-6チェコ

 001 000 050 6
 004 012 00X 7

(勝)イェンテマ
(セ)ケリー
(敗)チルースト
(本)スミス()

 オランダは6月のヨーロッパチャンピオンズカップで、キュラソー・ネプチューンズの一員として最優秀投手賞を獲得したオーランド・イェンテマ。一方、チェコは同じくチャンピオンズカップにドラッシ・ブルノの一員として出場した、こちらも代表の常連たるラディム・チルーストを先発のマウンドに上げます。先制したのはオランダ。3回、先頭のアデマー・リファエラの内野安打をきっかけに二死三塁のチャンスを作ると、一番ドゥウェイン・ケンプが右中間に二塁打を放ち1点を先制。さらに二番ダドリー・レオノラの適時三塁打と、三番カート・スミスの2ランもあり、この回に一挙4点を先行します。

 スミスはこのあと5回にも適時打を放ち、計3打点の活躍。6回には、チェコもダニエル・ヴァブルーサの適時二塁打で1点を返しますが、直後にオランダも2点を挙げてスコアは7-1。これでオランダの快勝は決まったかと思いきや、8回にチェコのこの日最大の見せ場がやってきます。先頭のマルティン・シュナイダーの安打をきっかけに一死一、三塁のチャンスを作ると、代打ヤコブ・ヴォヤックの二塁ゴロが野選となりまず1点。さらに代打プレメク・チルーストの2点適時打、ヤコブ・ハイトマーの打点付き内野ゴロ、ペトル・ジマの適時内野安打でなんとこの回5点。一気に1点差にまで詰め寄りました。

 しかし、反撃もここまで。最終回は前の回途中からリリーフしていたケビン・ケリーが三者凡退に抑え、辛くも逃げ切りに成功。地元の優勝候補筆頭が、何とか初戦で白星を手にすることに成功しました。オランダ先発イェンテマは6回を投げて9奪三振1失点の好投。終盤はリリーフ陣が撃たれ冷や冷やものでしたが、勝利投手になることができました。一方、チェコ先発のR.チルーストは5回5失点で負け投手となっています。なお、この試合でオランダ打線がチェコ投手陣に喫した三振は、ユレンデル・デキャスターがペトル・ミナリクに奪われた1つのみでした。

ソース一覧
http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/01.htm
http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/02.htm
http://www.baseballstats.eu/2018/hoofddorp/games/03.htm

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ネプチューンズの日本人左腕にインタビュー

 去る6月6日から10日まで、オランダ・ロッテルダムにて開催されたヨーロッパチャンピオンズカップ。その今年度覇者となった地元キュラソー・ネプチューンズに、今季から日本人左腕が在籍しています。予選リーグで第3戦に先発し、5回4失点(勝ち負けなし)という投球を見せた、元滋賀ユナイテッドBCの斉藤力投手(25)。縁あって遠くオランダの地にたどり着いた流浪の野球人に、選手から見たオランダ野球の姿について聞いてきました。




―:まずは本日、お疲れ様でした。

斉藤(以下斉):ありがとうございます。

―:早速ですが、斉藤さんはどうしてオランダに来ようと思ったんですか?

斉:はい。まず日本で野球ができなくなってしまって、どうしようかなって思っているときに海外で挑戦する機会を頂いたので、行ってみようかなと。エージェントを通してなんですけど、ちょうどネプチューンズが左ピッチャー探しているよっていう話を頂いて。それでオランダへとやってきました。

―:エージェントの方の紹介でオランダにいらしたんですね。

斉:そうですね。エージェントを通してオランダでプレイする機会をいただいたので、チャンスを活かせればなと思っています。

s_IMG_1025.jpg

―:紹介されるまで、オランダの野球というのはご存知でしたか?

斉:野球自体があることは知っていましたが、正直そこまで詳しくはわからなかったです。ただWBCなんかで日本と対戦することもありましたし、レベルは何となく高いんだろうと。そこで自分がプレイすることができるのは純粋にチャンスだと思いましたね。事実、いい経験をさせてもらってると思います。

―:なるほど。

斉:日本でもオランダでも、声をかけてもらったこと自体がありがたかったので、また契約してもらえるように頑張ってアピールしています。日本から声をかけてもらえるのだとしたら、それもうれしいことですが。

―:今のところ日本球界への復帰は考えているんですか?

斉:本当にお声を頂ければっていう感じですね。僕自身まだまだ現役を続けたいですし、可能性がある限りはどこへでも行きたいです。でも今はオランダで、与えられた役割を果たすだけです。この大会(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)の為に呼ばれたようなものなので。

―:ありがとうございます。プレイする選手の目線として、オランダと日本の野球の違いを教えて頂けますか?

斉:そうですね、日本はやはり堅実な野球を好む監督や選手が多いと思います。練習にしても守備練習に割く時間が長いですし。練習を繰り返して繰り返して、ミスを無くそうといったチーム作りをしていきますよね。

オランダの場合はそこまで練習はハードではない。もちろん悪い意味ではなく、和気あいあいとやってる感じです。フリーバッティングのついでに守備練習をする、みたいな。内容としても日本とは逆に、ミスを減らそうというのではなくいいプレイをできるようにしよう、といった練習をしているイメージです。うまく言えませんけど。

―:大丈夫です、伝わってますよ(笑)。

斉:(笑)。でもその中で個々の能力というのはものすごく高くて、それを活かしてやってるのがオランダの野球かなと。投手にしてもものすごく背が高いのもいますし、野手はやっぱりみんな当たれば飛んでいきます。

―:なるほど。

斉:オランダの野球は初めて見る人にとっては凄く雑に見えるかもしれないけど、技術や身体能力が高くて、しっかり一つの野球の形になっていると感じています。自分の与えられた仕事をこなすだけが与えられた役割なので、こなし続けていく先にまた見えてくる世界もあるのかなと。まだまだオランダでプレーしたいと思っています。

―:最後に、今後ヨーロッパに挑戦する選手のためにアドバイスを頂ければと思います。対策はあるんでしょうか?

斉:ピッチャー目線だと初めて対戦する相手が多いので、変化球でカウントが取れるようになれば投手有利になると思います。やっぱりストレートはだれでも持っている球種ですし、オランダでプレーする投手は比較的ストレートが多い。なので打者の多くはストレートを中心に考えて打席に入っています。変化球を有効に使えれば自然と投手有利に進められると思います。

―:貴重なお話、ありがとうございました!頑張ってください。

斉:ありがとうございます。頑張ります。

斉藤投手が登板した試合のボックススコア(英語)は、こちらからどうぞ!



取材/撮影:仁木谷 浩康
編集:田中 亮多

ロッテルダム在住の日本人ファンにインタビュー

 去る6月6日から10日まで、オランダ・ロッテルダムにて開催された「ヨーロッパチャンピオンズカップ」。欧州クラブNo.1を決める戦いであるこの大会ですが、日本にいるとその情報を伝えてくれる人の存在も限られ、なかなかなじみがないというのが日本の野球ファンにとっての実情ではないでしょうか。

 しかし、オランダにも当然現地で暮らしてらっしゃる日本人の皆さんはいらっしゃいます。そうした方々は、この大会をどのように見つめているのでしょうか?今回はたまたま球場でお会いした、駐在員としてロッテルダムにお住いの日本人・Mさんに話を聞いてきました。




―今日ここに野球を見に来た理由を教えてください。

M:今年4月に入社してきた同僚が元ネプチューンズの選手で、彼に紹介されて、日本人プレーヤーがいることを知りました。せっかくなので見に行こうと思って来てみました。

―ファン目線から見て、日本の野球との違いを教えてください。

M:球場へは初めて来たんですが、選手や関係者がものすごくフレンドリーですね!近くまで行ったんですけど、選手から普通に声をかけてきて驚きましたよ(笑)。斉藤選手<注>は勿論、ファンミルら日本でプレー経験のある選手もいて日本語で挨拶されました。

s_IMG_1025.jpg
(注)今季から加入した斉藤力投手(↑画像)。大会でも予選の最終戦で先発登板しました。

とにかく選手とファンの距離が近いですね。僕は第一回のWBCも見に行ったんですが、やっぱり海外は選手とファンの選手の距離が近いですし、ファンもそれに慣れている。とにかくこの共有感は魅力だと思いますね。

―確かにそれは感じました。今まさにインタビューをしているスタンドも、選手やファン、関係者が同じ場所で食事をとっていますしね(笑)

M:本当にすごいですね。衝撃を受けました。日本の常識だとバックヤードを共有できるってありえないですからね選手と同じ内容の食事をとれますしね。

s_DSC_0035.jpg
スタンドには日本のプロ野球チームのグッズをまとったファンの姿も


―今日野球場へは初めていらっしゃったということでしたが。

M:そうです。でもこの大会ってサッカーでいえばヨーロッパチャンピオンシップなんですよね。さっき同僚から聞いてびっくりしました。ヨーロッパのチャンピオンを決めるような大会で、観客が1000人ちょっとというのはなんていうんですかね、不思議です。同僚も言っていましたが、それだけまだ人気がないということなんですかね。サッカーだともう戦争じゃないですか(笑)。でも意外と選手たちも和気あいあいというか、ファンもそこまで気が立っていないですし(笑)。

―初めてでちょっとこういう質問はどうかと思いますが、日本のファンの方にオランダ野球を紹介するとしたら、どのあたりがおすすめできるポイントでしょうか?

M:やっぱり球場全体の共有感ですかね。これだけの距離感ですからね。初めて来ましたけど、選手もファンもみんなフレンドリーに接してくれますし、ハードルは思っているほど高くないと思いますよオランダ人は文化的にもみんなフレンドリーですし人懐っこい。アジア人だからといって差別もありません。よそ者でも簡単に受け入れてくれます。

単純にちょっと野球が好きで、見てみたいな、興味があるな、という方はぜひ来てもらいたいですね選手たちはこれだけオープンですからね。ロッテルダムでお待ちしています!



記事/編集 田中亮多
取材編集/撮影 仁木谷浩康

オーウェン・オザニック投手インタビュー

 現在オランダ・ロッテルダムの地で開催されている、欧州クラブNo.1を決める大会「ヨーロッパチャンピオンズカップ」。

現地時間の6日に開幕し、日々熱戦が繰り広げられています。
今回はその舞台で戦う選手たちの1人である、
オーウェン・オザニック投手(ルーアン・ハスキーズ)に直撃インタビューを敢行。
7日のL&Dアムステルダム・パイレーツ戦で9回1失点完投勝利を収めた彼に、リアルな欧州野球事情を語ってもらいました。


oza.png





―:今日は完投勝利おめでとう。素晴らしい投球だったね。
この大会に向けて、フィジカル・メンタルの両面でどのように準備してきたのかな?



オザニック(以下オ):ありがとう。
僕はこの大会に向けて、フィジカル面に関しては半年前から入念に準備を重ねてきたんだ。
特に、スタミナの強化は余念なく行ってきた。
フランスのチームは、イタリアやオランダの球団のようにロースターが潤沢なわけじゃないから、
僕ら先発投手はなるべく6~7回くらいは投げられるようにしておかないといけない。
その努力が功を奏した感じだね。

メンタルについては、やはり格上であるイタリア・オランダ勢に対しても逃げない、
立ち向かっていくんだという気持ちを強く持って臨んだ。結果的にいい投球ができて嬉しく思っているよ。


―:君は今オランダの球団を格上と表現したけれど、それでも今日の君はまさしくそんな彼らを圧倒する支配的な投球をしていたよね。
自分の中ではどこが一番よかったと思う?



オ:そうだね、一番はバックの守備だと思う。
彼らが2度ダブルプレーを決めてくれて、それが自分を大きく乗せる要因になったんだ。
特に2回目(一死二塁の場面で、センターが正面へのライナーを捕球後二塁に送球して走者アウト)のプレーはとても大きかった。例えばあれが成立していなかったり、打球が抜けていたりしていたら多分違った展開になっていたと思う。


―:少し個人的な質問に移ろう。
日本の野球ファンは、往々にして欧州の野球選手が野球を始めるきっかけを知りたがるんだ。
残念ながら、欧州はまだまだ日本人にとって野球という意味では馴染み深い場所じゃないからね。
まぁ、僕みたいな変わり者は別として(笑)



オ:(笑)。まぁ、確かにそうだよね。


―:君の場合はどうやって野球と出会ったのかな?


オ:僕の場合は、他の野球選手とは少し事情が違うと思うよ。
僕は父親がアメリカ人で、フランス生まれではあるけれどアメリカで育ったから。
だから、野球と出会ったのは自然な話だったんだ。
一般的な野球選手についていえば、確かに興味を惹かれることは多いのかもしれないね。
欧州では、残念ながら野球はどこの国でも最大の人気競技じゃない。
オランダやイタリアでさえも2番手や3番手、もしかしたらそれよりさらに低い序列かもしれない。
だから、君たちが興味を持つのも尤もだと思う。


最大の要因は、やっぱり2006年にWBCが誕生したことじゃないかな。
あの大会が生まれたことによって、世界最高峰の選手たちに自分たちも挑戦できるという可能性が出来た。
ローカルなアスリートに過ぎなかった自分たちも、世界の舞台に立てるんだ。
今の若い選手たちにとっては、WBCという大会は非常に大きな意味を持っていると思うよ。


―:日本のファンに向けて、欧州野球の魅力について説明してもらってもいいかな?


オ:欧州の野球は、今後非常に伸びていくと思う。
2020年の東京五輪では復活が決まっているし、多分2028年のロサンゼルス五輪でも行われるだろう。
願わくはその間、2024年のパリ五輪でも競技として採用されてほしいね。
もちろん、五輪と並ぶもう1つの柱はWBCだ。
僕らは今どんどん世界に打って出ていて、2015年には日欧野球で君たちのチームとも対戦出来た。
日本やアメリカ以上に、欧州野球にとってグローバル化はものすごく意味のあることなんだ。


―:あの大会の時は、君は残念ながら2試合とも登板の機会はなかった。
ただ、日本代表と欧州代表が戦う姿はブルペンから見ていたはずだ。
日本と欧州、双方を比べてみてどう思う?



オ:いい質問だね。一番の違いは選手層の厚さだと思う。
例えばある25名でロースターを組んだとして、
それを脇においてもう1つ別の25人でチームを編成したら、日本は多分ほとんど変わらないクオリティのチームを作れるだろう。
僕らはそうじゃないんだ。
ルーアン・ハスキーズのロースターと、その次に優れたチームのそれを比較すると、その実力は決して同等じゃない。
欧州中のトップクラスの選手を集めて、やっと僕らは君らと対等に戦えるのさ。


―:僕は今回初めて生で欧州野球を観戦する機会に恵まれたんだけど、
選手と観客の距離が近いこの環境が凄く好きになった。今後、個人的にも日本からたくさんの選手や球団関係者、
ファンが足を運んできてほしいと心から願っている。
最後に彼らに対してメッセージはある?



オ:そうだね、僕も今後もっとたくさんの日本人選手が欧州にやってくることを願っているよ。
今はアメリカ人、オーストラリア人など様々な外国人選手がこっちでもプレーしている。
例えば中南米諸国出身の選手は元々イタリアやスペインに多かったけど、最近はフランスやドイツにも進出してきているんだ。
日本人選手もそういう存在になれたとしたら、とても素晴らしい事だと思うよ。


―:どうもありがとう、引き続き大会での活躍を期待しているよ!!






 オザニック投手は以前から友人として付き合いがありましたが、
日欧野球当時には接触の機会がなく顔合わせは今回が初めて。

マウンド上では支配的で相手を寄せ付けない投球を披露する彼も、非常に物腰柔らかいナイスガイという印象を受けました。
今後も彼をはじめ、欧州球界でプレーする選手たちがさらなる活躍を見せることを祈っています。



取材/記事 田中亮多
撮影/編集 渡邊宏泰
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私たちNO BORDERZ BASEBALLは、「野球を世界的に盛り上げる」為に何が必要かをそれぞれが考え、行動する者たちの集まりです。

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